タイの国会、政党


タイの立法機関 (国民議会 / 国会)

 タイの国会は、「国民議会」と呼ばれ、上院の「元老院」と下院の「人民代表院」で構成されています(2院制)。下院の「人民代表院」の方が優位な立場にあり、法案の先議権・発案権を有していたり、首相・閣僚の不信任決議などを採択することが可能です。

人民代表院 (下院)
サパープーテーンラーサドーン。英語表記:Parliament of Thailand
元老院 (上院)
ウッティサパー。英語表記:The Senate of Thailand

タイの政党

 タイの政党は、2006年の軍事クーデターの影響で諸政党に解党命令が出されたことなどから、その後 幾つもの政党が消えたり、新しく結党されたりしています。日本の政党政治では考えられないほどのめまぐるしい変化があり、ややわかりづらい面があります(解党命令が出された政党は受け皿となる新党を立ち上げたり、中小の新党に分裂するなどの動きがありました)。

 現在の政党は、以下の通りとなります(2010年2月現在)。与党(連立与党)は、タイ貢献党をはじめとする6党で構成された連立与党になります。野党は、民主党、ブミチャイタイ党などです。

 現在の首相は、タイ貢献党 党首のインラック・シナワット (日本での一般的呼称。より正確には、インラック・シナワトラ。日本では、インラク・チナワットと呼称されることもあり)です (Twitter / Facebook)。インラック首相は、タクシン・シナワトラ第31代首相の妹になります。シナワトラ(チナワット)一族の同族企業社長等を経て次期首相候補として総選挙に出馬、見事当選しました。政治経験はほとんどありませんが、親族企業での輝かしい企業経営の経験を生かして、今後も引き続き活躍してくれることでしょう。

タイ貢献党 (プアタイ党 / Pheu Thai Party) [与党]
プアタイ党とも呼ばれます。旧・タイ愛国党 → 旧・人民の力党 → 現政党へと移行(事実上の後継政党)。2011年の総選挙で過半数の議席を獲得、連立与党(6党連立)の中心政党となっています。
タイ国民発展党 (Chartthaipattana Party) [与党]
タイ国民発展党 (Chartthaipattana Party / Thai Nation Development Party) は、前回の民主党政権と連立を組み与党にいましたが、今回はタイ貢献党と連立を組み、再度与党の一員となりました。こんな風見鶏的な政党、日本じゃありえません!(笑)
タイ団結国家開発党 (Chart Pattana Puea Pandin Party) [与党]
タイ団結国家開発党 (Chart Pattana Puea Pandin Party / National Development Party for the Homeland) も、前回の民主党政権と連立を組み与党にいましたが、今回はタイ貢献党と連立を組み、再度与党の一員となりました。
Phalang Chon Party (Phalang Chon Party) [与党]
(Phalang Chon Party / Phak Phalang Chon) は、2011年に新しく出来た政党です。党首は、ブミチャイタイ党を離党して現政党を立ち上げました。
大衆党 (Mahachon Party) (HP無し) [与党]
議席数1の政党です。
新民主党 (New Democracy Party) (HP無し) [与党]
議席数1の政党です。

民主党 (野党)
現存するタイ最古の政党。2011年の総選挙で敗れ、野党に転落しました。英語表記:Democrat Party。
ブミチャイタイ党 (野党)
英語表記:Bhumjaithai Party (BJT)