バンコクの水上バス (船)


タイの水上バス (船)

 バンコクは、古くから運河が発達していたこともあり、移動手段として水上交通が使われていました。現在でも水上交通は市民の足となっており、無くてはならない存在となっています。

 主なものとしては、チャオプラヤー川を走る「チャオプラヤー・エクスプレス」、川岸同士をつなぐ「渡し船」、1日乗り放題の「チャオプラヤー・ツーリスト・ボート」、その他「チャーター・ボート」、「ディナー・クルーズ」などがあります。


チャオプラヤー・エクスプレス

 チャオプラヤー・エクスプレスは、チャオプラヤー川を走る高速ボートです。ローカル・ライン (各駅停車。ラッシュ時のみ運行) のほか、オレンジ・フラッグ (急行。1日中運行) 、イエロー・フラッグ (特急。ラッシュ時のみ運行) 、グリーン・イエロー・フラッグ (特急。ラッシュ時のみ運行) があります。

 料金は、ローカル・ライン9~13バーツ、オレンジ・フラッグ (急行) で13バーツ、イエローフラッグ (特急) で18~27バーツ、グリーン・イエローフラッグ (特急) で12~30バーツとなっています。

 ちなみに、チャオプラヤー・エクスプレスの「プラ・アティット(バンランプー)桟橋」は、カオサン通りから歩いて数分の距離です。また、「サートン桟橋」は、BTS・サパーンタークシン駅のすぐ近くにあり、同駅にアクセスできます(スカイトレイン・乗換案内 / バス乗換案内)。
 チケットは、乗船時に目的地を告げ、購入するだけです。時々、チケット有無の抜き打ち検査があるようなので、無くさないよう大切に保管してください。

チャオプラヤー・エクスプレス [路線図]
チャオプラヤー川を走る高速ボート。各桟橋停車のものから特急まであります。

チャオプラヤー川の渡し船 (ルーア・カーム・ファーク)

 チャオプラヤー・エクスプレスは、場所によって右側の桟橋に着いたり、左側の桟橋に着いたりします。「位置はこの辺でいいけれど、向こう岸に行きたいなぁ」という場合には、ちょっと困ってしまいますね。そんな時は、向こう岸の桟橋とをつなぐ「渡し船」(タイ語:ルーア・カーム・ファーク)を利用してみてはいかがでしょう。

 例えば、チャオプラヤー・エクスプレスを使って「ワット・アルン」へ行くには、最寄りの「ター・ティアン」桟橋で下船し、そこから専用渡し船で向こう岸の「ワット・アルン」桟橋まで行けば、無事に辿り着けます。
 また、「ワンラン」桟橋から、渡し船でタマサート大学近くの「プラチャーン」まで行くことも出来ます。

 このように、対岸の桟橋(目的地)にたどり着きたいなら、一旦最寄りの桟橋で降りて、専用渡し船に乗り換えれば、簡単に行けます(場所によっては渡し船が出ていないこともありますので、ご注意ください)。


チャオプラヤー・ツーリスト・ボート

 チャオプラヤー・ツーリスト・ボートは、チャオプラヤー・エクスプレス・ボート社が運営する観光向けボートです。
 BTSサパーン・タークシン駅の近くにある「サトーン」桟橋から、カオサン通りの近くにある「プラ・アティット」桟橋までの主要な10桟橋に停まります(上り・下り有)。始点から終点まで所要30分、朝9時30分~15時(30分)まで、30分おきに運行しています。

 オリエンテン桟橋(オリエンタルホテル前)、シー・プラヤ桟橋(ロイヤルオーキッド・シェラトン)、ラーチャウォン桟橋(中華街/ヤワラー)、ター・ティアン桟橋(ワット・ポー、ワット・アルン)、マハラジャ桟橋(観光客専用桟橋。王宮、ワット・プラケオ)などに停まります。

 同ボートは、1日乗り放題券で150バーツと、少々高めです(チケットはBTS主要駅で購入可)。「こんなに払えない」という方は、前出のチャオプラヤー・エクスプレスを利用しましょう。

チャオプラヤー・ツーリスト・ボート
チャオプラヤー・エクスプレス・ボート社が運営する観光向けボート。