タイの国鉄 (長距離鉄道)


タイの国鉄 (長距離鉄道)

 タイ国有鉄道 (State Railway of Thailand / SRT) は、タイ国内外の長距離輸送を担う鉄道です。タイ国鉄は、北線(北本線)、南線(南本線)、東北線(東北本線)、東線(東本線)、メークローン近郊線の5路線があります。

 同じ陸上交通である「長距離バス」よりも、目的地まで行くのに時間がかかりますが、例えば「寝台席」であれば、眠りながら目的地まで行けるので、快適に過ごせます。バスなら、窮屈な席でロクに寝ることも出来ずに夜を過ごさなければならないばかりか、ガンガンに効いたエアコンの風を浴びながら寒い夜を過ごさなければならない(タイのバスはメチャクチャ冷えてます。冷蔵庫のような寒さ!)ので、到着したころには疲れと寒さとでグッタリしてしまいます。

 また、バスは交通事故に遭う可能性が高いため、到着するまで結構不安です(タイのバス運転手は、スピード狂であるかのごとく、ものすごい速さで走ります)。鉄道も、たまに大惨事の事故が起きますが、バスの事故率とは比較にならないほど低いことを考えると、十分に選択の余地はあるかと思います。


出発駅、切符購入方法、行き先

 どの方面に行くにしても、、大半の場合「フワランポーン駅(ホアランポーン駅)」が出発駅となります。
 切符は、フワランポーン駅でも買えますし、カオサンの旅行代理店やH.I.S. バンコク支店などで手配することもできます。

 なお、日本等からメールやFAXにて予約することも可能とのウワサ話がありますが、少なくとも現在は受け付けていません(予約 = 即発券 = 即支払い が大前提)。ネットで流布されている予約専用アドレスなどは、タイ国鉄のホームページには一切表示されていません。

 外部サイト経由で切符のネット予約も出来るようになっていますが(タイ語/英語対応)、クレジットカードを使用しなくてはいけないこと、またどのサイトもタイ国鉄とは関係ないサイトであることから、安全上、正直あまりおすすめできません。

 行き先は、タイ北部、南部、東部、東北部の4方面に分かれます(下段をご参照ください)。

北線 (北本線)

 「北線」は、ドンムアン(空港)、アユタヤ、ロッブリー、ナコーン・サワン、ピサヌローク、ナコーン・ラムパーン、チェンマイ(終点)などに停車します。「黄金の三角地帯(トライアングル)」、「チェンマイ起点のトレッキングツアー」等の際に利用してみてもいいですね。また、この列車に乗れば、「日帰りアユタヤ観光」も簡単に出来ます。

南線 (南本線)

 「南線」は、ナコーン・パトム、ホアヒン、チュンポン、スラー・ターニー、ナコーン・シー・タマラート、ハジャイ、パダン・ベサール(マレーシア)、バターワース(マレーシア)などに停車します。マレーシアやシンガポールに行きたい場合には、この路線の列車に乗ると辿り着けます(途中乗り換えあり)。私も友人と列車で南下して、マレー半島を縦断し、シンガポールに行きました。椰子の木が生い茂る、のどかな旅路でした。列車から眺める夕日も旅情を誘います(帰りは飛行機でバンコクまでひとっ飛び!)。

東線 (東本線)

 「東線」は、チャチューンサーオ、アランヤプラテート(カンボジア)などに停車します。カンボジアへ行きたい方は、こちらの列車に乗れば行けます

東北線 (東北本線)

 「東北線」は、ノーンカーイ、ターナレーン(ラオス)、ウドンターニー、ウボン・ラチャターニー、シー・サケット、シーコラプーム、スリンなどに停車します。「イサーン地方(東北地方)」へ行くなら、この列車に乗りましょう。

タイ国鉄
タイ国有鉄道は、全国に路線網を張り巡らしている長距離輸送鉄道です。フワランポーン駅を基点に国内各地や隣国に行くことも可能です。タイ北部 (チェンマイ) 、タイ南部&マレーシア国境 (ハジャイ) 、タイ東部&カンボジア国境 (アランヤプラテート) などに行けます。